前回はVirtualBoxにCentOS7をインストールするまでを書きました。
今回はWebサーバー構築について書こうかと思っていましたが、その前にVirtualBoxをより使いやすくするためのマウス設定について書きたいと思います。
Webサーバー構築とは直接的には関係のない話ではありますが、作業効率が上がるので導入すべきだと思います。
Extension Packをインストールする
現状ではマウスを仮想マシン側で使えるようにすると、そのままでは仮想マシンのウインドウから外側には出せなくなります。つまりホスト側のコントロールができなくなります。
これは、Macの場合には左のCommandキー(Windowsは未確認ですが左右どちらかのCtrlボタン)を押すことで解除できます。が、Extension Pack(Guest Additions)をインストールすることで、ホストと仮想マシンをシームレスに移動することができます。この点以外にも便利な機能がいくつかあるので、導入しておくと良いと思います。
まず公式サイトのダウンロードページからExtension Packのファイルをダウンロードします。
ダウンロードしたら、VirtualBoxの環境設定から「機能拡張」を開いて、ダウンロードしたExtension Packを選択します。
ここで最初に警告メッセージが表示されますが、インストールを押して進みます。するとライセンスの確認画面が表示されるので、一番下までスクロールして「同意します」ボタンを押します。
ユーザーのパスワードを求められるので入力してOKをクリックし進むと確認画面が表示されます。これもOKを押すとVirtualBoxへのExtension Packの導入は完了です。
ただ、まだゲストOSにインストールされていないので、ゲストOS側で操作します。ゲストOSを起動&ログインした状態でメニューの「Devices」から「Insert Guest Additions CD image…」をクリックします。するとCDイメージとして読み込まれ、実行確認ダイアログが表示されます。ここは一旦キャンセルを押しておきます。(押さずにダイアログが開いた状態で次に進んでも構いませんが。)
もしここで「実行する」を押すと失敗する場合があります。
これを回避するにはOSを最新版にアップグレードし、必要なパッケージを追加する必要があります。CentOS7の「端末」を開きyumでアップグレードおよびパッケージインストールをします。
sudo yum upgrade -y
sudo yum install -y kernel-devel gcc gcc-c++
完了したらデスクトップ上のCDを右クリックし「ソフトウェアの実行で開く」をクリックし、「実行する」をクリックします。パスワードを求められるので、入力して「認証」ボタンをクリックします。するとインストールが始まるので、完了までしばらく待ちましょう。
私の場合はこれで既にホストと仮想マシンをシームレスに移動することができるようになっていました。が、再起動を促されているので、ゲストOSを再起動します。これで完了です。
次回こそWebサーバー構築
今回はVirtualBoxおよびCentOS7にExtension Packをインストールして、マウスを使いやすくしてみました。
Extension Packには、この他にホスト-ゲストOS間のクリップボード共有やドラッグアンドドロップを有効にする機能もあります。また、後々説明しますが、フォルダ共有の機能もあり、導入するととても便利になります。
というわけで、少し手間ではありますが、ぜひ導入してみてください。
次回やようやく本題のWebサーバー構築について書きたいと思います。